シーオルガンのビートへ向かって航海

シーオルガンのビートへ向かって航海

シーオルガンと「太陽に挨拶」の都市オブジェでよく知られている街、ザダルは、「グリーン」をたたえた海水が取り巻くあまたの珠玉の島々を探検するのに、理想的なスタート地点。ザダル発の航路を計画するときには、ぜひ、天気予報をご確認ください。こんにち利用されている優秀な気象サービスのほかにも、悪天候を見分ける伝統的なサインも知っておくと便利です。西の水平線に嵐がやってくる兆しがないときや、ヴェレビットの峰々のうえに白い雲が集まっていて地元風ブラが来る兆しがないとわかっているときは、ドゥギ・オトクDugi otok(長島の意味)の入り組んだ北西部へ船を向けるのが最善の策です。


このエリアには、数多くの小島や浅瀬、堂々とした灯台ヴェリ・ラットVeli ratや安全な係留施設を提供している同じ名前のヨットハーバーがあるほか、そのほかの係留設備も多数あります。もっとも原始的で太古の昔を思わせる体験なら、広い海原が広がり、触れて遊びたい思いにかれる白い砂浜があるターコイズブルーのサカルンSakarun入り江で一夜を過ごすことでしょう。

Zoran Jelača

ドゥギ・オトク島北東海岸(クロアチア本土に面した側面)には、たくさんの集落や安全な係留場所がある一方、海沿いの開発は遅れているため、一般的な航海ルートに含まれることはあまりありません。島の最南端にあるテラシュチツァTelašćica自然公園は、アドリア海でも指折りの大きさと質を誇るよく守られた自然港で、その二つの至宝-海水湖と南側の切り立った崖-は、必見です。

Milan Babić

この自然の驚異は、コルナティ諸島へと続きます。ここは植物が生えない不毛の地ですが、コルナティ諸島を形作っている150もの「パズルのピース」は、魔法にとりまかれたみごとな光景を創り出しています。断崖や、風景に溶け込んでいるおもちゃのような村々、青いラグーンや極上のグルメ「ステーション」の数々に彩られ、コルナティは冒険好きな快楽主義者たちのパラダイスです。

一方、パシュマンPašman島の南西海岸は、まったく異なった様相を呈しています。コルナティ諸島の対岸にあるパシュマン島は、緑豊かな植生にめぐまれ、エンターテインメントのオプションにも、ことかきません。夏期には、良質で無人の係留施設を訪れる人々は絶えることがありませんが、もっとひと気の少ない静かな雰囲気をお探しなら、ジンチェナŽinčena入り江がおすすめです。


風と星空に導かれて、ザダルエリアのもうひとつの至宝-イジュIž島-にたどり着いたなら、島のヨットハーバーのひとつか、ターコイズブルーのクネジュKnež入り江の星空のもとで、安らかな一夜をお過ごしください。


航海の最後の目的地には、ヴルガダVrgada島へ向かいましょう。漁師の島として知られたこの島では、砂浜と生い茂る松林に囲まれ、蝉しぐれが降り注ぐルカLuka入り江で一夜を過ごしましょう。車が全くない村の路地を散策したあとは、ハートのかたちをしたガレシュニャクGalešnjak島を訪れ、最後に、シーオルガンの音色と世界でも名だたる美しい日没で、海の冒険をしめくくりましょう。

Aleksandar Gospić

ザダル諸島周辺を7日間セーリングする場合のモデルコースは以下の通り。

  • 1日目: ザダル – トリ・セストリツェTri sestrice小島 – サカルンSakarun入り江 (ドゥギ・オトクDugi otok島)
  • 2日目: サカルン入り江 (ドゥギ・オトク島) – テラシュチツァTelašćica港 (ドゥギ・オトク島) 
  • 3日目: テラシュチツァ港 (ドゥギ・オトク島) – ロイェナLojena入り江 (レヴルナカLevrnaka島) – ACIピシュケラPiškeraマリーナ (ヴェラ・パニトゥラVela Panitula島)
  • 4日目: ACIピシュケラ・マリーナ (ヴェラ・パニトゥラ島) – ジュツカ・アバŽutska Aba小島 – ジンチェナŽinčena入り江 (パシュマンPašman島)
  • 5日目: ジンチェナ入り江 (パシュマン島) – ヴォデニャクVodenjak入り江 (イジュIž島) – ヴェリ・イジュVeli Ižマリーナ (イジュ島)
  • 6日目: ヴェリ・イジュ・マリーナ(イジュ島) – ヒリャチャHiljača入り江 (ジュトŽut島) – ルカLuka入り江 (ヴルガダVrgada島)
  • 7日目: ルカ入り江 (ヴルガダ島)– ガレシュニャクGalešnjak小島 – ザダル